シールテープはどうやって巻くの?
シールテープは何周巻けばいいの?
素人の自分がやってもいいの?
この疑問について お答えします。
✔ プロはシールテープを何周巻いているか
✔ シールテープの正しい巻き方がわかる【水道】
✔ 自分でも水栓(蛇口)の交換ができるようになる
この記事を書いている私は 水道の配管工事歴25年以上で現役の職人です。
一人親方の下で修業し 独立して現在は会社を運営しております。
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今回紹介するシールテープの正しい巻き方は、蛇口の交換作業やねじ部分からの漏水修理をする際に必須の技術知識になります。
ぜひこの機会に習得してください。
プロはシールテープを何周巻いているか
プロはシールテープを何周巻いているか気になりますよね。
色んな人に聞いたり、調べてみたんですが バラバラ でした!
結果 個人差があるという事でした。
少ない人で 3周 ぐらい 多い人で 12周 くらいでした。
試してみたんですが 水道の場合3周は少なすぎですね。漏れました。
12周は漏れないですがちょっと多いです。太くなりすぎてネジの入りが悪くなります。
私自身は 6~8周です。
漏れないですよ。範囲があるのは使い分けしているからなんです。
見える部分は 6周
見えない部分は 8周
どういう事か下のストレート止水栓の写真で説明します。
左端の写真 ストレート止水全体
まんなか写真 見える部分(6周部分)
右端の写真 見えない部分(8周部分)
巻き数を変える理由は、のちほど説明します。
絶対に6周とか8周で決めつけているわけではなくて
6周で取り付けてみて少し緩いなと思ったら
8周に巻きなおしてみたりしてます。
水栓の取り付けの場合なんかは、たまに8周巻いても ゆるい時があるので その場合は10周とかになります。
✔ ゆるいのは注意!
ゆるいというのは、いきすぎたり ゆるむ方向に簡単に回ってしまう事を言います。んっ? ちょっとゆるいかな? って思ったら まっいいか!とはならないで 必ずシールテープを巻きなおしてください。
自分の家ならいいですけど、お客さん相手の場合は必ずです。めんどくさがらないで下さい。
水栓なんかは使用頻度が高いので 何回も使っている内にすぐに今よりもっとゆるんで漏れます。お客さんの為でもありますが、あなたの為でもあります。
間違いなく 信頼が下がりますよ。
お客さんの前であっても ”いつもと違う感じで少しゆるいのでやり直しますね!”といってやり直しておきましょう。いつもと違う感じに気付けるのがプロです。自信をもってやり直してください。
そうすればきっと、その作業の終わりに ”ありがとう” と言って頂けるはずです。
シールテープの正しい巻き方がわかる【水道】
そもそもシールテープは、ねじ接合の際に水密性を高める為に使います。
主にテーパねじの接合の際に ねじ部分をシール(密封)する為の物です。
テーパねじ が、? の方はこちらをどうぞ⇩
>>テーパねじとは?
それではシールテープの巻き方の動画があるのでそちらをご覧ください。
シールテープ巻き方【動画】
シールテープの巻き方手順
今回動画で使用したシールテープの詳細は
こちらからどうぞ ⇩
>>スリーボンドシールテープ商品説明
シールテープの巻き方手順です。
シールテープの巻き方手順
1 利き手にシールテープを持つ
2 ねじのかかり始め1山から2山には巻かずに時計回りに巻き付けていく
3 6~8周程度巻き付けて ちぎる
※ちぎれないようにテンションをかけながら巻く
4 巻いた部分を指で押し付けてなじませる
(動画内ではウエスを使用)
※ねじ部分は鋭利なので素手でしないように!
5 締めこむ
6 ゆるい感じなら巻き数を変えて巻きなおす
ヘルメシール【注意!】
ヘルメシールとは ネジ部のシールをするをするもので、シールテープと違って液状またはペースト状のシール材です。種類はたくさんあります。用途に応じて使い分けてください。
上水道に使えない物もあるので注意してください。
私がよく使っているものは ヘルメシール55 です。
ねずみ色の液状です。
防食の効果もあります。
ヘルメシール55の商品説明は
こちらからどうぞ ⇩
>>ヘルメシール55商品説明
ヘルメシールを使って、ねじ込み配管をすることができます。
よくシールテープと併用して使っている方もいますが
ヘルメシールはシールテープと併用してはいけないというのがメーカーの仕様です。
なので併用している場合、漏水が起こってもメーカーの保証はありません。
なのでオススメは出来ないです。
併用した場合の実態調査と性能検証 をした報告資料があるので気になる方はご覧ください。
>>併用による実態調査と性能検証
オススメは出来ないのですが 私は併用しています。
併用してしまう理由は、2つあります。
●してはいけないという事を知らずにずっと併用して作業していたから
●ヘルメシールを知る前は、シールテープのみで作業してたのですが たまに漏れがありました。
ですが、併用してからは漏れがないから【実績がある】
今後も併用していくつもりです。
併用した場合の手順を堂々と紹介できないので気になる方はコメントで連絡ください。
巻き数を変える理由
見える部分と見えない部分で巻き数を変える理由は、シールテープのはみ出し方に違いが出るからです。
見えない部分は 見た目を気にする必要がないので 少し多めに巻いています。
やってみればわかるのですが、工具を使って締め付けているとシールテープが はみ出てくるんです。
巻き数を調整してあげると はみ出しを おさえれるんです。
先程もお伝えした通り 私は ヘルメシール を併用していて はみ出て欲しくないので特に意識して巻き数を変えています。
巻き数には個人差とねじの甘さが関係してくるので、経験を重ねて自分流を見つけるのがいいと思います。
本文中に使用したリンクのまとめ
>>テーパねじとは?
>>スリーボンドシールテープ商品説明
>>ヘルメシール55商品説明
>>併用による実態調査と性能検証(シールテープとヘルメの併用)
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございました。
シールテープが巻けるようになると、自身で水栓の交換も可能になります。
※DIYで水栓の交換をされる場合、作業前に水道の元栓を閉める事を忘れないで下さいね!
巻き数に関しては 商品のねじの ”ゆるさ加減” で調整していく必要がありますが、それに気付くことが出来るには 違和感を感じれるほどの経験値が必要になります。
誰でも最初は不安で失敗したくないです。私もそうでした。
ですが、恐れずに経験値を積み重ねていってください。
自分自身の ”いつもの感覚” と言えるようになるまで。
最後に これからどんどん経験を積んでいこうとしている 素敵なあなたに オススメの記事を2個紹介させてください。
わからない事や疑問に思うことがあれば気軽に質問してくださいね!
応援しています (^^)/ >>著者kunioのプロフィール
オススメ記事紹介 2選
コメント
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[…] 座金は送り座金と言ってねじ式になっています。先に座金を足のねじに取り付け一番奥までねじ上げといてください。その後、足のねじ部分にシールテープを巻きつけます。シールテープの巻き方がわからない方は解説記事があります。動画を使って解説しています。>>シールテープ巻き方解説3ステップ 足を取り付ける足は時計回りに回して取り付けます。基本的には工具を使わないで取り付けます。けっこう固くてきつい場合は工具を使って取り付けます。4ステップ 足を止める位置 ※重要足の取り付けは、だいたい3周を目安にします。2周では水漏れしやすいです。4周でもいいですよ!5周になると商品によっては、それ以上回らなくなるので気を付けてください。水も湯も同じ回数だけ回して取り付けてください。理由は、壁からの距離を揃えておきたいからです。足の止めておく位置が重要です。足を止めておく位置は 給湯側(左側)の足は3周目を目安に 真上の位置から少し右の位置で止めます。給水側(右側)の足も3周目を目安に 左真横(給湯側)の位置から少し上で止めます。 […]