【配管初心者必見】知っておきたいテーパーねじと平行ねじの違い!

テーパーねじ・平行ねじの違い 【水道塾】
スポンサーリンク


テーパーねじって何?平行ねじとどう違うの?

テーパーねじは何に使うの?平行ねじは?


    この疑問を解説していきます。

本記事で得られる知識

テーパーねじと平行ねじの違いが解るようになる
テーパーねじと平行ねじの使い分けができるようになる



記事を書いている私は配管工事歴25年以上です。
過去に自分自身が疑問に思って解決できた事を解説しています。
これから成長していきたい方の一助になれば幸いです。

著者kunioのプロフィール

それでは本題に進めていきます。

スポンサーリンク

テーパーねじと平行ねじの違いが解るようになる


テーパーねじとは?


そもそもテーパーとは何か。

テーパーとは先細りになっている物の事を言います。

下の写真を見てください

矢印の方向に行くほど細くなっています。


teepaneji

最初はよく見ないとわからないですが、慣れてくると全体的に見えるようになってきます。視野が広がります。


この先細りになっているネジの事を テーパーねじ と言います。


平行ねじとは?



平行ねじとは、先も後ろも太さが同じです。

テーパーねじと違って先細りになっていない・・・という事です。

下の写真が平行ねじです。

heikouneji


テーパねじと平行ねじの使い分けが出来るようになる


テーパーねじの使い方


テーパーねじは、ねじ部分に耐密性を必要とする場合に使われます。
使用方法は、シールテープを使ってねじ部分を密封(シール)します。
隠蔽部での接合や、バルブの接続、止水栓の一次側で使用することが多いです。

カクダイシールテープ15m


シールテープの巻き方を知りたい方はこちらをどうぞ

シールテープの巻き方



平行ねじの使い方


平行ねじは 主にパッキンを使って接続します。

隠蔽されない露出部分や止水栓の二次側でよく使われます。



テーパー・平行 見分け方のコツ


ボルトナットをイメージしてください。

ボルトにナットを通すと 根元までスムーズにナットが回りますよね。
平行ねじも同じで平行のメねじを付けると奥まで回ります。

一方テーパーねじの場合ナットを通すと 途中からナットが回らなくなります。
理由はテーパーねじは先細りなので 根元に行くほど太くなっているからです。

見てもわからない!判断できない!という方もいると思います。


大丈夫です。最初は意識するだけでいいんです。


まずは テーパーねじと平行ねじがあるという事を知っているだけで大丈夫です。

見た目で判断できなくても、理屈がわかっていれば ナットを通してみる等の判断も出来るようになります。

意識してねじ部分を見るようになれば、いつのまにかパッと見ただけでなんとなくわかるようになってます。

平行ねじの特徴


平行ねじは、パッキンを使って接続する事が多いです。
平行ねじは、ねじの頭が平らになっていてパッキンがしっかり乗るようになっています。


te-paneji/heikouneji

上の写真は、ねじの頭部分です。
写真 左が テーパーねじ
写真 右が 平行ねじ

写真右側 平行ねじの方は、パッキンが当たる部分が平らになっているのが解ると思います。




最重要注意事項!



テーパーねじ・平行ねじで一番注意しなければいけないのが、 適材適所てきざいてきしょ です。


使う場所と使うものを見誤らないようにすることが重要です。

テーパーねじを使用しなければいけないところに、平行ねじを使ってはいけない ということです。
逆も 同じです。

理由を説明します。

テーパーねじを使用しなければいけないところに、平行ねじを使った場合

テーパーねじを使用しなければいけない場合は、相手側(メスねじ側)もテーパーになっていることが多いです。 
なので 平行ねじにシールテープを巻いてねじ込んでいっても 全然入っていかない訳です。
最初の1周か2周は、入るかもしれないですがそれ以上は入っていきません。
工具を使って無理やりねじ込んでいくと、メスねじ側の破損や水漏れにつながります。


平行ねじを使用しなければいけないところに、テーパーねじを使った場合

平行ねじを使用しなければいけない場合は、平パッキンを使用して接続する事が多いです。
なので パッキンが当たる面が少ないテーパーねじを使ってしまうと、パッキンが、ちぎれてしまうことが多発します。 漏水の原因です。
肉厚のある管のテーパねじの場合、テーパーにもかかわらず頭が平行ねじのように平らなものがあります。
その場合は、メスねじ側のねじのかかりが十分であれば パッキンを使用して接続しても問題はないです。


禁止事項
修理に行った際にたまに見かけるもので、平行ねじでパッキンを使用して接続するのにねじ部分にシールテープを巻いてることがあります。 これはやめましょう。

理由は パッキンを使用する場合 ねじを締めつけてパッキンの密着性を高める方法なのに、シールテープを巻いてしまうと ねじの締め付けにテンションがかかり密着性を弱めてしまうからです。

密着性が弱まってもシールテープを巻いてるから漏れない と思うのはまちがいです。

ネジ込み不良でパッキンの密着性が甘く隙間が空いてると 漏れます。

なので 平行ねじでパッキンを使用して接続するのに、ねじ部分にシールテープを巻く事はやめましょう。

まとめ


最後まで読んで頂きありがとうございました。

テーパねじと平行ねじの違いが理解できたと思います

細かいことはどうでもいいやと思わずに、しっかり理解していきましょう。
こうした一つずつの問題は小さいですが、小さな違いをたくさん知っていることが プロと素人の 差 になっていきます。ちりつも です。

どんどん成長していきたいあなたにおすすめの記事を3つ紹介しておきます

時間があれば読んでください。




著者kunioのプロフィール



コメント

  1. 新人キノ より:

    8月から水道屋さんで働き始めました
    とてもタメになる記事を書いていただきありがとうございます
    手元の記事や見て盗めの記事はとても勉強になりました

    • kunio より:

      キノ さん コメントありがとうございます!
      この業界は、本当に覚える事が多いですが、覚えてしまえば一生使えるスキルなので重宝しますよ!
      はっきり言って、建築系では良い業界だと思います。

      わからない事や気になる事があればコメントください。
      一緒に考えます!
      私も現役なので一緒に頑張りましょう、応援しています(^^)/

  2. […] そもそもシールテープは、ねじ接合の際に水密性を高める為に使います。主にテーパねじの接合の際に ねじ部分をシール(密封)する為の物です。テーパねじ が、? の方はこちらをどうぞ⇩  >>テーパねじとは?それではシールテープの巻き方の動画があるのでそちらをご覧ください。 […]

タイトルとURLをコピーしました